世界遺産登録5周年記念企画「富岡シルクオリジナル絵画スカーフ」を製作しました

2019.06.24

富岡シルクブランド協議会は、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録5周年の記念企画として、富岡製糸場とフランスとの縁を表現した、富岡シルクオリジナル絵画スカーフを製作しました。

「富岡シルクオリジナル絵画スカーフ」デザイン

作品1 テーマ:自然(繭・生糸・山並み)

作品1 テーマ:自然(繭・生糸・山並み)

作品2 テーマ:コラージュ(富岡製糸場・日仏友好・関係書面等)

作品2 テーマ:コラージュ(富岡製糸場・日仏友好・関係書面等)

作品3 テーマ:ゴールドラッシュ

作品3 テーマ:ゴールドラッシュ

富岡製糸場を訪れた際に感じたインスピレーションをもとに、富岡市をイメージし描いた2点と他作品群から1点をデザインとした。

【富岡市をイメージ】・・・作品1・作品2
【AKIL氏作品より】・・・作品3

作品1 テーマ:自然(繭・生糸・山並み)

抽象的ながらも、この絵に繭や生糸、雪に覆われた山々、日が昇る様子、また上部に花弁の絨毯等といった象徴的な要素を取り入れた。

作品2 テーマ:コラージュ(富岡製糸場・日仏友好・関係書面等)

四角いスカーフに特化し、どの角度からも楽しめるデザイン。
スカーフの特徴上、変形したりしわになったりしてもよい絵柄。
この作品には島国的特徴、富岡製糸場を連想させる文書や画像、日仏友好の象徴的な要素等、両国において親しめるコラージュを取り入れた。
日本列島をイメージ。

(参考資料)
1858年 日仏修好通商条約 締結文書/1871年 セルドン銅工場との契約書/生糸の商標ラベル

作品3 テーマ:ゴールドラッシュ

金・ゴールド・金鉱をイメージ。
1896年 カナダ・クロンダイク地方で金鉱が発見された時に起きた事象をイメージ。
オリンピックイヤーを迎えるにあたり、市場の気運が高まるのに向けて、ふさわしいと思われるカラーデザイン。

AKIL氏プロフィール

フランス人画家。アーティスト名は、AKIL(アキール)。本名Jean-Pierre Bouttier(ジャン=ピエール・ブティエ)。フランス北西部サルト県ル・マン在住。ル・マンのエコール・デ・ボザール(国立高等美術学校、建築学科)を卒業。2012年からサルト県を中心に芸術活動を展開している(創造活動、個展、展覧会)。画風は叙情抽象。

企画内容

経緯

2017年11月、AKIL氏がフランスのバイクツアー企画を専門とする旅行会社を通じて初来日。日本を一周するツアーの一つの休憩地として行程に組み込まれていた富岡市に立ち寄り、同じフランス北西部サルト県出身の富岡市国際交流員ダミアン・ロブションの説明を聞きながら富岡製糸場を見学した。その際、富岡製糸場の歴史と価値、そして富岡シルクブランド協議会の製品の素晴らしさに感心する。

2018年12月、本人に招待されたダミアンが、帰省の際、そのアトリエを訪問した。

AKIL氏から富岡シルクブランド協議会へコラボレーションの申し出があり、2019年2月、自身が描いた作品の画像を富岡シルクブランド協議会に提供した。

製品の特長

・素材:富岡産シルク100%
・繭品種:ぐんま細(春繭を生引きし、生糸に仕上げたものを使用。)
・生地:フランス綾織地

富岡市の養蚕は、春・夏・初秋・晩秋・初冬と年5回行なわれています。その中で最も上質とされる「春繭」を使用しています。

採れたての春繭を熱乾燥の処理をせずに生のまま、生糸に仕上げることを「生引き」といいます。養蚕の本場だからこそできる製法で、生引きのシルクでしか味わえないしなやかな肌触りが特徴です。

「ぐんま細(ほそ)」は、富岡市内の養蚕農家のうちわずか2戸の農家でしか生産されていない希少性の高い群馬県オリジナルの繭です。この品種の蚕は、2.2デニールの極細の糸で繭を作ります(一般的な品種の「ぐんま200」は3デニール)。この最高級品種の生糸で織り上げた製品は、光沢と艶やかさに優れています。

販売予定

・発売日:令和元年7月1日
・予定価格:8,000円(税抜)
・販売場所:富岡製糸場内シルクギャラリー

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