富岡製糸場 国宝「西置繭所」保存整備事業が「日本空間デザイン賞2021」の金賞を受賞しました

2021.11.16

 令和2年5月に足掛け6年にわたる保存修理及び整備活用工事が完了し、同年10月に公開活用を開始した富岡製糸場の国宝「西置繭所」について、このたび、当該保存整備事業が、(一社)日本商環境デザイン協会・(一社)日本空間デザイン協会が主催する「日本空間デザイン賞2021」博物館・文化空間カテゴリーの金賞を受賞しました。その贈賞式が11月12日(金)に東京デザインセンターにて開催されました。

 

〈日本空間デザイン賞とは〉

日本空間デザイン賞は、空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立された日本最大級のデザインアワードです。博物館・文化空間、ショップ空間、住空間など11部門あり、時代性や創造性といった基準で審査した上で、部門ごとに金、銀、銅賞が贈られ、グランプリが選ばれます。詳細は下記リンク先をご覧ください。
https://kukan.design/

 

〈西置繭所保存整備プロジェクトのコンセプト〉

オリジナルの部材を可能な限り残しながら保存を図りました。従来の文化財建造物では、個別の検討となりがちであった保存修理・整備活用・耐震対策を同時に検討しながら事業を進めることで、1階には耐震補強を兼ねたガラスボックス(注)を構築するなど、保存と活用を両立した新たな文化財建造物の空間を提示しました。
(注)ハウス・イン・ハウス