第3回 富岡シルク手編みニット展 コンテスト入賞者の発表 重要なお知らせ

2024.03.06
第3回 富岡シルク手編みニット展 展示風景

 

手編みニット展 会場風景1

手編みニット展 会場風景1

手編みニット展 会場風景2

手編みニット展 会場風景2


~★コンテスト入賞者の発表★~ 

第3回 富岡シルク手編みニット展
開催期間2024年2月8日(木)~27日(火)
今回も来場者の皆様による人気投票で”作品コンテスト”を開催いたしました。

ご来場者の皆様には、お気に入りの作品を親身になってお選びいただき、投票にご参加くださいまして誠にありがとうございました。

お陰をもちまして、期間中の作品展来場者数は7,184人を超え、投票総数は5,074票となりました。
本年度も作品のカテゴリー別に①ストール・ショール部門、②ファッション部門、③あみぐるみ部門、④ファッション小物・雑貨部門の計4部門に分類し、それぞれの部門ごとに1位を決定いたしました。

また、本年度も広瀬光治先生のご厚意により、”広瀬光治氏特別賞”を設けさせていただき、広瀬先生自ら会場にてご選出くださいました。

このたび、厳正なる開票集計により入賞者が決定いたしましたので、これにて各部門ごとに1位から3位を発表させていただきます。


※部門順に発表いたします。



 

広瀬光治氏 特別賞

❖エントリー番号78 作品名:マーガレット
 有阪 敏江(群馬県)

素材:4・1/3コーン

素材:4・1/3コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

黒とグレーの2本の糸を使い分けて4種類モチーフを作り、円形のモチーフ97枚・半形のモチーフ30枚を組み合わせてつなぎ、そで下をはぎ合わせて、袖口、えりぐり、すその部分は2目ゴム編みで仕上げてあります。

【モチーフの作り方】 
1段目:長編12目
2段目:前段の1目に2目の細編を入れて24目
3段目:前段1目に2目長編を入れて2目は1目長編の繰り返し36目
4段目:前段1目に中長編くさり2目からくりかえし
5段目:モチーフとモチーフをつなぐので前段のくさりに細編とくさりを入れて3回くりかえしピコットを作る。ピコットの頭に引き抜き編みをしてつなげる、を繰り返して仕上げる。
(作品製作時間:65時間)

 

①ストール・ショール部門 第1位

❖エントリー番号43 森と湖  
 岩淵 千佳子(福島県)

素材:富岡シルク 2コーン

素材:富岡シルク 2コーン

 作品説明(出展者エンートシートより ) 

『森と湖』この作品は一昨年手染め手紡ぎしたウール×シルク糸のためにデザインしたものです。中央部分はシェットランドレース模様となっています。サイドの葉っぱレース模様はオリジナルとなります。どの模様も私の大好きなパターンですので、楽しく編むことができました。オリジナルレースをデザインする時、私にとって葉っぱ模様は第一です。今後これをもっと展開していきたいと思います。
朦朧としたグラデーションにしたいと思いましたが、もう少し絞りを入れて白色を残せばよかったと思いました。また、糸の継ぎ目に苦労して、美しくないところがあります。今後の課題です。
(作品製作時間:90時間)


 

①ストール・ショール部門 第2位

❖エントリー番号12 透かし編み シルクショール 
 阿部 智子(鹿児島県)

素材:富岡シルク 1コーン

素材:富岡シルク 1コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

昨年に引き続き、今年も細いシルク糸でのシェットランドショールを編みたくて挑戦してみました。図案を考えたり、滑りやすい糸で目を落としたりと大変なことは多々ありましたが、完成した時は感無量。水通しをしたら日に当たったショールがキラキラ輝いてシルク糸の美しさを改めて知りました。
(作品製作期間:1ヶ月)


 

①ストール・ショール部門 第3位

❖エントリー番号45 クンストタティングコラボショール 
 T子(東京都)

素材:富岡シルク 1コーン

素材:富岡シルク 1コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

クンストレース編みとタティングレース編みのコラボです。ショールを作ったつもりです。軽くてふわふわでつやのあるショールが出来上がると思いました。が、クンストが以外に小さかったので周りにたくさんのタティングをつけました。タテイングで糸を使いすぎ、途中でコーンが終了し、そのままの提出となりました。

(作品製作時:60~70時間)

 

②ファッション部門 第1位

❖エントリー番号1 引き上げ模様のセットアップ 
 久保 友里(三重県)

素材:富岡シルク 9コーン

素材:富岡シルク 9コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

富岡シルクの白黒(長編みの引き上げ編み)
グレー(長々編みの引き上げ編み)を織物のような編み地にし、縁を幅広のセットアップにしました。
縁を黒の幅広にして全体をまとめ、エビコードで飾りつけても全体で510gと軽く仕上げることが出来ました。
各色のシルクの光沢を1着で表現できればと作成した作品です。

(作品製作時間:480時間)

 

②ファッション部門 第2位

❖エントリー番号66 作品名:四つ葉のクローバーのプルオーバ-
 小山 揚子(東京都)

素材:2コーン

素材:2コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

シルクの美しい光沢を生かした作品を作りたいと思い、プルオーバーを機械で編みました。(スベリメ)
世界中の人が平和になって欲しいという希望を込めて、四つ葉のくろーばーのモチーフを編み継ぎました。
大変軽く、正味106gで仕上がりました。機械編みにおすすめです。

作品製作時間:48時間

②ファッション部門 第3位

❖エントリー番号26 作品名:セーター 
 山本 美智子(群馬県)

素材:富岡シルク2コーン

素材:富岡シルク2コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

初めてシルク糸に挑戦しました。とても難しいことを知りました。でも編みあがりはやわらかくビックリしました。いろんな難しさを知ることが出来たので、またいつか丁寧に何か編みたいと思います。
よい経験でした。

(作品製作時間:100時間)

③あみぐるみ部門 第1位

❖エントリー番号13 作品名:大切な宝物
 月nowa(神奈川県)

素材:富岡シルク 1コーン

素材:富岡シルク 1コーン

 作品説明(出展者エントリーシートより) 

シルク糸のふわふわの手触りから、優しい柔らかな雰囲気の作品を作りたいと思い、このあみぐるみを編みました。うさぎの女の子が大切にしている小さなうさぎの人形達はハートのクッションと一緒におもちゃ箱に入ります。
しっかりとした糸なので、一本取りでも糸が切れることなく編むことができ、、つやつやとしたあみぐるみが出来ました。

2番目と3番目の大きさのうさぎは糸の太さは変えず、カギ針の号数を変えることでサイズに変化を出しています。
一番小さなうさぎは、シルク糸を3分の1にほぐして極細のかぎ針を使って編んでみました。

(作品製作時間:70時間)

③あみぐるみ部門 第2位 

❖エントリー番号9 作品名:透明な空想の生きもの
 さぎりえ(福島県)
 

素材:ループシルク35g、エクトリーモヘアスペシャル8g、40番レース糸DARUMAIROIRO15g

素材:ループシルク35g、エクトリーモヘアスペシャル8g、40番レース糸DARUMAIROIRO15g

 作品説明(出展者エントリーシートより)  

ループシルクの独特な光沢と透明感がとても綺麗なので、その印象を表現したい!と思い、このような空想の生き物が生まれました。
ループ3本どりの一体感を出すため、細いモヘア糸を引き揃えて編んでいます。
空想の生きものなので、決まったことがありません。

見た方それぞれの想像を広げていただけたら嬉しいです。

(作品製作時間:35時間)

 

  

③あみぐるみ部門 第3位

❖エントリー番号24 作品名:幸運の訪れ
 志村 里織(東京都)

素材:富岡シルク 1.2カセ・針金・わた

素材:富岡シルク 1.2カセ・針金・わた

 作品紹介(出展者エントリーシートより) 

はじめにこの糸を見た時、クモの巣の様だと思いました。なのでこの糸でクモの巣を編んだらきれいだろうと思ったのです。

クモの巣は基本が六角形らしいので、中心から編み始め、葉や花などの模様を編みました。正六角形ではなく、少しずれていたり、ほつれていたり完璧でない模様を目指しました。

本物のクモも風がふいたり、他の虫に邪魔されながら作っていると思うので。

あみぐるみのクモはかわいい感じに。。と思ったのですが、なぜかリアルになってしまいました。苦手な人には申し訳ないです。ですが、白いクモは縁起が良く、幸運の訪れの予兆になればよいなと思い、この作品を作りました。

(作品製作時間:50時間)

④ファッション雑貨部門 第1位

❖エントリー番号21 作品名:ちょっと大きな日傘
 華帆里(群馬県)

素材:富岡シルク2コーン

素材:富岡シルク2コーン

 作品紹介(出展者エントリーシートより) 

クンストレースの日傘です。
クンストは親指から編む手袋やベレー帽などは編んだことがあるのですが、こんな大きな作品は初めて。
KnittedLace-in white/SonjaEsbensen薯を参考に製作しました。
表編み、2目一度、3目一度、掛け目。
この4種類の簡単な編み方をぐるぐると編みすすめるうちに、葉っぱやお花のデザインが浮かび上がってきます。
『こんな簡単な編み方で、こんなに複雑な模様が!』といたく感動しながら編みました。
 

④ファッション雑貨部門 第2位

❖エントリー番号35 作品名:藍染の傘カバー
 南部 美恵子(群馬県)

素材:富岡シルク10コーン

素材:富岡シルク10コーン

 作品紹介(出展者エントリーシートより) 

藍染の傘カバー
春3月に藍の種をまきました。
夏8月に藍の葉を採集して、ミキサーにかけ、しぼった濃い緑の液にオキシドールを加え、空気にさらし洗うこと数回、やっと淡いブルーになりました。
大きな傘はおしゃれな杖になり、夕方からの雨に備えます。

雨の日は大きなパイナップル模様で、傘の骨に合わせて(24本)の配分が難しく、編みなおすこと数十回。
計算上ではゆがみが出てうまく出来ませんでした。
シルクの糸が軽いので2本取り、傘の色に合わせて墨黒に染めました。
(作品製作時間:40時間)

④ファッション雑貨部門 第3位

❖エントリー番号25 作品名:響花 
 梅村 啓子(群馬県)

素材:2コーン、ジュリアードレース用シルク(GENシルク)

素材:2コーン、ジュリアードレース用シルク(GENシルク)

 作品紹介(出展者エントリーシートより)

「ジュリアードレース」は宝石のように美しいという意味で命名された技法です。かぎ針で1目ずつ絹糸を編み、花や葉などのモチーフを作りそれを糸で繋いでいきます。テキストなどではなく、作り手の発想と感性。さらに即興の技も加わり、魅力になると思われます。

今回は桜と蓮花のモチーフを使って作品製作してみました。
富岡シルクの編みやすく光沢のある純白な糸をジュリアードレ―ス用シルクとどうバランスを取るか難しかったです。何度も何度も配置を考えやり直しました。
このデザインでいこう!という決断がなかなかできず、何カ月もかかりました。同じシルクでも糸の性質も違うので合わせることに苦労しました。
日本の代表的な桜の花とぜひ使ってみたかった蓮花で日本の和を感じていただけたら嬉しいです。
(作品製作時間:3カ月)

 

各部門1位入賞者へは"富岡シルク製品"を贈呈いたします。

また、コンテスト参加者より出展作品に関するコメントをいただいておりますので、集計が整いましたら順次、作品ご返却と一緒にご報告させていただきます。

作品ご返却まで今しばらくお待ちください。

 

一般社団法人 富岡シルク推進機構 ニット展事務局
〒370-2316 群馬県富岡市富岡33-4
TEL 0274-67-7355   FAX 0274-67-7518
http://www.tomioka-silkbrand.jp

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