世界遺産「富岡製糸場」の完全ガイド
東京から2時間でアクセスできる、日本の近代化のカギを握る世界遺産・富岡製糸場の魅力をご紹介します。
富岡製糸場とは
富岡製糸場は、1872年に明治政府が日本の近代化のためにフランス人技師の指導のもとで設立した模範器械製糸場です。政府は生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者を育成し、近代製糸技術を国内に広めるため、洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決めました。あれから150年の時を経た現在でも、ほぼ設立当時の姿のまま、その威容を誇っています。富岡製糸場は「富岡製糸場と絹産業遺産群」として2014年に世界文化遺産に登録されました。
富岡製糸場の見どころ3選
富岡製糸場は昭和62年(1987年)操業を停止した後、平成17年(2005年)7月に敷地が国の史跡に、そして翌年平成18年(2006年)7月には創業当初期の建造物が国の重要文化財に指定されました。重要文化財のうち繰糸所、東置繭所、西置繭所の3棟は平成26年(2014年)12月に国宝となりました。現在は富岡市が所有・管理を行っています。
西置繭所(にしおきまゆじょ)
繰糸所(そうしじょ)
社宅76
富岡製糸場の見学方法・音声ガイドについて
富岡製糸場では、無料の専用アプリをダウンロードすることで、富岡製糸場の音声ガイドを聞くことができます。日本語、英語、中国語、フランス語、韓国語を選択できる音声ガイドを使って、富岡製糸場の歴史や価値を自分のペースで学びたい人におすすめです。団体での見学を検討される場合は、解説員によるガイドツアーがおすすめです。解説員の手配は予約が必要になりますので、事前に予約詳細を以下ページからご確認ください。解説員による解説は日本語と英語(要予約)になります。
お土産にしたい「富岡シルク」
富岡製糸場のお土産には「富岡シルク」がおすすめです。富岡シルクギャラリーでは、富岡で生産された繭、フランス繰糸器で引いた生糸や上州座繰り生糸をはじめ、富岡シルクとフランス リヨンの製織技術で織られたシルクタペストリーや伝統の絵画織で織られた富岡製糸場全景(錦絵)のタペストリーなど、こだわりの絹織物が展示されています。富岡産の繭100%使用した富岡シルクプレミアムコレクション・オリジナルネクタイ『レンガ』、シルクオーガンジーストール『Akebono』をはじめ、フランス人画家とのコラボ『絵画スカーフ』、シルクコットンハンカチ『Okaiko&Kuwanomi』、ブックカバーや、ペンケース、名刺入れ、コスメ商品に至るまで、シルクの本質を追求した魅力あふれる純国産の絹製品を多数展示販売しています。
富岡製糸場までのアクセス
羽田空港から富岡市まで
羽田空港(東京モノレール)~浜松町駅(山手線)~東京駅(上越・北陸新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約2時間45分)
成田空港から富岡市まで
成田空港(スカイライナー)~上野駅(上越新幹線・北陸新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約3時間45分)
新潟から富岡市まで
新潟駅(上越新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約2時間)
金沢から富岡市まで
金沢駅(北陸新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約2時間20分)
上州富岡駅から富岡製糸場までは、徒歩約15分
富岡製糸場 基本情報
TEL:0274-67-0075
開場時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
休場日:年末12月29~31日
見学料:大人1000円、高校・大学生250円(要学生証)、小・中学生150円
公式HP:https://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/